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【封神演義】仙人とそれらが扱う方術や仙術・宝貝について

仙人とは中国固有の宗教である道教において、仙境にて暮らし仙術を操る人物のことを指す。
基本的に仙人は不老不死であるとされているが、仙人に至った時点で老化が止まるため老人の姿をした仙人も多数存在している。また、生まれつき仙人として生まれたものは一定の年齢までは肉体が成長し、それ以後は老化しないと思われる。

また、仙人になるための修行をしているものを道士と呼び、仙人だけが使えるとされる方術や仙術の類を実力のあるものであれば操れることから、道士の中にも不老不死の特性を得ているものがいると考えられる。

目次

仙人が多数登場する「封神演義」とは

封神演義は中国明代に成立した神妖小説であり、「商周演義」「封神伝」「封神榜」「封神榜演義」ともいい、史実の殷周易姓革命を舞台に、仙人や道士、妖怪が人界と仙界を二分して大戦争を繰り広げるスケールの大きい作品である。

これは「西遊記」「水滸伝」「金瓶梅(きんべいばい)」などと並び四大奇書として上げられているが、封神演義そのものの評価はこれらより一段低いものとなっている。

日本では安能務が訳した「封神演義」や、それを原作として元にした藤崎竜版「封神演義」が有名であり、安能務自身は「三大怪奇小説」として「三国志演義」「西遊記」「水滸伝」を挙げているが、怪奇性の高さで言えば「水滸伝」よりも「封神演義」の方が相応しいともしている

封神演義における仙人と道士の違い

封神演義における仙人とは、道士としての修行を終え道(タオ)を修めたもののことであり、道士は仙人に教えを乞い修行を重ねるもののことである。

藤崎竜版封神演義においては、仙人と道士が共に不老不死であり、道士でありながら仙人の能力を遥かに超えるようなものも存在している。

人間から仙人や同士に至ることは可能なのか?

漫画版の封神演義では「聞仲」という殷王朝の大師が人間から道士へと上り詰めている。

しかし並大抵の努力で道士に至ることが出来るというわけではなく、自分の体をいじめるほどの修行を繰り返し、腐りかけるほど肉体を酷使した結果として偶然道士になることが出来た

天然道士という稀有な存在

道士として生まれると基本的には仙人に教えを請うて仙人の弟子となるが、稀に仙人の弟子にもならず成人するまで道士としての素質を見出されないまま成長するものがいる。

それらは天然道士と呼ばれ、仙人や道士のような術のたぐいは一切扱えないが、常人を遥かに上回る身体能力をもっているため”天然”の道士という意味。

方術・仙術の違いは?

方術と仙術は共に仙人が使用する術の種類であるが、この2つは根本的な発想が異なった存在だといえる。

方術は仙人の使う錬金術のようなもの

方術の中で有名なものといえば「仙薬」や「」がそれにあたる。

中国には仙薬について書かれた書物が1,000冊以上存在し、数多くの仙薬が開発されてきた。

仙薬といっても効果は様々であり、
病気を治療するために用いるものを下薬
人間が本来持つ能力を高めるためのものが中薬
空を飛んだり鬼を使ったりと、人間の能力を超えた力を得られるものを上薬。
と呼んで区別している。

をもちいた術

本来は竹や木などに印となる文字を書き、二分した一方を渡して後日の証としたもので、割符などと呼ばれる。
符のルーツである中国においても、命令を報じた死者と命令の下達先の間で使者が本物であることを示す証として用いられてきたが、晋王朝以降は命令を下達する文書そのものを指すようになっている。

方術で扱う符は鬼を召喚して使役する符であったり、雨乞いの符であったり、どんな病気も治療することの出来る治病符であったりと様々な効果を持っており、符を作る仙人の力量によって効果が変動した。
また、陰陽道で扱われる式神も式札というものを使用することから、符と同系列の効果を付与することが可能であると考えられる。

明鏡法

鏡には物質の本当の姿を映し出す力があるとされ、变化している妖怪などを見抜くために用いられた方術。
ドラゴンクエストシリーズではラーの鏡が同様の効果を有している。

辟兵法

自分自身を傷つかなくする方術の一つであり、基本的には符を使って用いられる。
また身代わりを作ってそれを斬らせることで自分が無傷でいるという方法も存在する。

明目法

コウゾ(楮)の赤い実を毎日飲んでいると、一年後には老人も若返り見えなくなった目も見えるようになるというもの。さらに飲み続けると、本来見えるはずのない鬼神の姿ですら見えるようになるという。

ただ、コウゾそのものは自生している植物であるため、仙人や道士が何らかの手を加えているものを飲む必要があると思われる。

仙術は魔法や魔術と呼ばれるものと酷似したもの

方術が科学にもとづいている(出来上がったものの性能はおかしいが)に対し、仙術は仙人や道士が自ら起こす奇跡の術だと言っても過言ではない。

少年ジャンプで連載されていた封神演義では、大量の水を酒に変化させたり瀕死の道士を一瞬で全快させたりと、場面や術者によっては魔法よりも遥かに利便性の高いものになっている。

とはいえ、魔法のように何でもかんでも出来るというわけではなく、仙術の補助に方術を使用しなければならないなどの制約があるものも存在する。

その点で言えば、魔力と適性や資質さえあればなんでも出来る魔法よりも利便性では劣る。

仙人・道士専用の道具「宝貝」の存在

仙人や道士が超常的な力を発揮する要因の1つとして「宝貝(パオペエ)」と呼ばれる道具が存在する。

漫画版封神演義ではスーパー宝貝と呼ばれる7つの化け物じみたものが存在しており、これらの宝貝が仙人や道士を超常的な存在にまで引き上げる要因にもなっている。

宝貝とはどんなものなのか?

1つの宝貝につき1つの能力が付与されているのが普通であり、仙人や道士の精気を吸い取ることで使用することが可能になる。

仙人や道士でないものが触れた場合、精気を吸い取られ干からびて死んでしまうという欠点をかかえているが、使用できるものからすればそれを補って余りある効果を発揮する道具である。

申公豹(しんこうひょう)の雷公鞭(らいこうべん)

7つあるスーパー宝貝の中で最大の出力を誇る「」を操る宝貝。

出力を加減した状態で殷全土に轟くほどの雷を発生させることが可能

太上老君(たいじょうろうくん)の太極図

他のどの宝貝よりも強く、またどの宝貝よりも弱い宝貝。

他の宝貝が持つ能力を無効化することが出来るだけではなく、宝貝で負傷した傷を癒やすことも可能。

本来の使用方法は、範囲内にいる仙人や道士の精気を吸収・集束させて使用者の能力へと変換するものである。

趙公明(ちょうこうめい)の金蛟剪(きんこうせん)

仙人や道士から吸い取った精気によって「龍」を作り出すことの出来る宝貝。

使用者によって龍の数や性能が異なり、趙公明が使用した場合は虹色に対応した七匹の龍を呼び出している。

最大出力で使用した場合には「黄金に輝く龍」一体だけが召喚され、その出力は雷公鞭に次ぐほどの威力になっている。

妲己(だっき)の傾世元禳(けいせいげんじょう)

対象を魅了し操ることの出来る宝貝であると同時に、凄まじいまでの防御力を有した宝貝でもある。

ただし使用者によって能力の振れ幅が大きいため、上位の仙人や道士が使用しない場合は大した能力を持つ宝貝ではないとも言える。

聞仲(ぶんちゅう)の禁鞭(きんべん)

半径数キロメートルを打ち据える事のできる宝貝であり、その一撃は岩程度なら軽く粉砕することが出来る。

非常に気位の高い宝貝であり自らが認めたもの以外が使用することを拒むため、未熟なものが使用すると暴走して自信にもダメージを与えるという一面も持つ。

通天教主(つうてんきょうしゅ)の六魂幡(りくこんはん)

普段は黒いマントのような形をしているが、効力を発揮する際はマントが可変して攻守ともに扱える万能の衣に変わる。

使用者の力量次第では物理攻撃だけではなく魂魄(魂)を消滅させる能力も発揮することが出来、六魂幡によって消滅させられた魂魄が輪廻の輪に加わることはない。

元始天尊(げんしてんそん)の盤古旛(ばんこはん)

局地的な重力場を発生させ、重力によって相手を攻撃することのできる宝貝。

通常の宝貝にも類似する能力を持つものが存在するが、それはこの盤古旛を元に制作されており、盤古旛の出力は最大で重力1万倍にも及ぶ。

まとめ

封神演義に登場する宝貝や仙人・道士の扱いは作品によって異なっています。

今回は漫画版封神演義をメインに取り扱っていますので、他の封神演義とは説明が異なる部分があることをご了承ください。

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