“家族が亡くなったときの「葬儀の流れ」~お通夜~“ を経て、告別式・火葬・初七日法要・精進落しと進んでいきます。
遺族や親族の方は夜遅くまで故人との別れを惜しんだり、故人が逝去してからの慌ただしさで疲れに疲れていることでしょう。
私も通夜の日は夜中まで寝られませんでしたし、翌朝が早いこともあって疲れを残したまま告別式にでました。
今は弔問してくれる方の大半がお通夜だけという場合が多く、父の葬儀でもお通夜と比べると随分と弔問の方は減ったように思います。
それでも通夜と告別式に参加してくれる方がいたので、父は大変恵まれていたんだなと感じました。
告別式から精進落しまで結構な時間がありますが、あと少しだけ頑張りましょう。
告別式
通夜のときと同じように受けつけ準備をし、開始30分ぐらい前から受付を開始します。
お通夜のときのように1時間前でないのは、朝が早いこともあってか1時間も前から会葬者がくることは少ないと思いますので。
受付から開式、読経・閉式までは、おおむねお通夜と同じ流れで行われますが、弔事や弔電が届いている場合はそれらが奉読されます。
問題がおこらなければ昨夜と同じ流れで進めることができるので、それほど苦労することはありません。
出棺から見送り
告別式が閉式すると、棺を出棺し火葬場へと運び出します。
火葬場では待ち時間が長く、骨上げなどの作業もあることから遺族や親族以外の会葬者は基本的に来ないと思っていいでしょう。
人数が少ない場合は自家用車で火葬場まで向かうのもいいですが、何台も車が必要になるようであればマイクロバスなどを準備してもらったほうが移動は楽だと思います。
火葬場到着後
火葬場に到着してから、僧侶による野辺送りの読経がされ、故人と最後の別れです。
炉前で故人との別れを済ませると、棺を火葬炉の中に入れ火葬が始まります。
火葬が終わるまでは1時間から2時間ほどあるので、控室で談話をしながら待つことになるでしょう。
火葬場によっては、別の家族が見える場所にいることもあるので、そういうときは騒いだり大きな声を出さないよう注意してください。
骨上げ
火葬が終わると、拾骨室の骨上げ台に故人の骨が置かれた状態でやってきます。
係員の指示に従い骨を拾っていけばいいのですが、足元から順番に入れていくように指示されるはずです。
参加している遺族と親族全員が骨を拾えるよう、順番に骨壷へ入れていきましょう。
法要・精進落し
骨上げが終わると一旦葬儀場へ戻り、そこで還骨法要というものをおこないます。
これは骨になって帰ってきた故人を追悼するもので、後飾り祭壇と呼ばれるものに遺骨や位牌、遺影を安置して僧侶に読経してもらうものです。
父の還骨法要では読経のために経典が配られ、一部ではありますが一緒に読経するということをやりました。
還骨法要が終わると、繰り上げの初七日法要が行われます。
本来は初七日の日におこなうものですので、繰り上げていない場合は自宅に用意した後飾り祭壇に遺骨や位牌などを安置し、会食できる場所で精進落しへと進むでしょう。
父の葬儀では、還骨法要のあとに繰り上げの初七日法要を行い、同じ施設内にある会食場で精進落しをしました。
葬儀後
精進落しが終われば、葬儀は終了です。
朝早くから始まり、終わるのは夕刻間近という頃合いでしょうか。
これから各種手続きや、四十九日法要、一周忌に初盆とやることは多いですが、ひとまず何も考えずに休みましょう。
火葬までのあいだに故人との別れを惜しむ時間はたくさんありましたが、本当にゆっくりと別れを惜しむ時間があったか? と問われると、私は無かったと答えます。
正直、精神的にかなりつかれました。
実家に帰り、祭壇の前に座って、はじめて「今までありがとう。お疲れさま」と声をかけることができたぐらいですから。
もっとも私の場合、嫁や子供が全員泣いているのは、見送られる側としてはどうなんだろう?
そんなふうに思ってしまい、ひとりだけでも笑顔で送ってやろうと、かなりムリをしていたので気が抜けたというのもありますが。
ともあれ少しでもいいので、家族を亡くされた方の参考になれば幸いです。
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