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四大元素や五大元素などで構成される魔法の属性について

魔法とは創作物に登場する架空の技能であり特殊能力。

ドラゴンクエストやファイナルファンタジーを筆頭に、ありとあらゆるRPGゲームなどに登場するものであり、生活に役立つような簡易なものから大陸を破壊できるような強力なものまで様々なものが存在する。

目次

四大元素と五大元素の違いとは?

四大元素とは

この世界にある物質は「」「空気(風)」「」「」からなる4つの元素で構成されるとする思想であり、古代ギリシアやローマ、18~19世紀頃までのヨーロッパで支持されていた説である。

一般的には 水 → 火 → 風 → 土 → 水 の循環関係で強弱が設定されており、魔法として使用される場合にもこの法則は適用されている。よって、水属性を得意とする魔法使いは火を得意とする魔法使いに強く、その反面土属性を得意とする魔法使いに弱い。

またそれぞれの属性を象徴する精霊がおり、火は「サラマンダー」空気(風)は「シルフ」水は「ウィンディーネ」土は「ノーム」となっている。
これは錬金術師テオフラストゥス・フォン・ホーエンハイム(パラケルスス)によって提唱されたものであるとされる。

五大元素とは

四大元素と同じく、この世界を形作るとされる5つの元素である。

仏教においては「」「」「」「」「」の5つで五大といい、「」を加えた六大とする説もある。これは大地のように全てを支える地大。全てに潤いを与える水大。全てを浄化させる火大。全てを養う風大。万物の租である識大。というふうに定義されている。

道教においては「」「」「」「」「」の5つとされ、陰陽道ではこれらの五元素(五行)が互いに相生・相克することで万物が生じるとされる。

これは漫画シャーマンキングの登場人物である麻倉葉王も使用している技術であり、彼の持霊であるスピリット・オブ・ファイアの属性を火から水へと変化(水剋火)させるなどもしている。

考え方としては、木は燃えて火になり、火はその灰で土を生み、土は金を作り出し、金の表面に水が付着する、そして水は木を生む。というのが陰陽五行思想とされる。

ヨーロッパでは「空気」「」「」「」「エーテル」で構成されており、このエーテルは天界を構成する物質として考えられており、仏教の「空」と似てはいるが意味合いは異なっている。

 

これら五大元素にも四大元素と同じく属性によって強弱が設定されており、相性の良い属性と相性の悪い属性が存在している。また創作物で扱われる場合には、火属性を使うものは水属性の仕様が苦手などの制限がかけられている場合が多い。

上記以外の属性種類や扱いについて

創作物において登場する上記以外の有名な属性といえば「」「」「」「」「重力」「空間」「」などが存在しており、それぞれが通常の元素魔法と比べた場合に強力な効果を発揮する場合が多い。

「氷」属性は「水」属性の上位互換なのか?

出典:YouTube

個人的な見解を言えば、氷属性は「」と「」の複合属性であり、単一で存在するものではない。

その理由として、創作物に登場する氷属性の使用者は周囲の温度を下げたりすることも出来ることから、発生させた水から瞬時に熱を奪うことで氷にしているのであり、最初から氷の固形物を生成しているわけではないと考えられるからだ。

その為、本人が意図して熱属性を扱えるのであれば、対象(生物)に触れるだけで血液を凍りつかせるなど残酷極まりない魔法として使用することも可能であると思われる。

氷が固体であるため攻守ともにバランスの取れた属性ではあるが、氷魔法として放つ物体の造形も自分で行わなければいけないため、デザインセンスの無い術者が使用者であった場合は見た目の華やかさなどは一切期待できないものとなる。

これはアナと雪の女王に登場するエルザにデザインセンスが無かったら……と考えたら想像は難しくないはずである。

「雷」という属性は実際に扱いこなせるものなのか?

出典:YouTube

雷といえば誰にでも想像できる天候現状だが、それを魔法として扱うとなると意味合いが異なってくる。

雷は上空の大気と地面に電位差などが生じた場合に放電する現象であるが、雷属性の術者が使うものにそんな理屈は一切通用しない。なぜなら、電気の性質を一切無視した扱い方が出来るからである。

例としてあげるなら、テイルズオブシリーズに登場するサンダーブレードなどは剣の形をした雷であるが、現実にそんなものは存在しないし存在できない。

また、HUNTERXHUNTERに登場するキルア=ゾルディックは反射神経の向上や身体能力の向上にも使用しているが、これも現実ではほぼ不可能な荒業であり、仮に可能であったとしても術者自身に多大な負荷をかけるため実用には堪えないだろう。

よって雷が属性になっており、尚且つ実用に堪えるようなものであるのは ”魔法” だから。

この一言で解決するしか無い。
現実に当てはめると実用化するのは困難極まりなく、特定の条件下でしか扱えない不便なものとなる。

光属性では一体なにが出来るのか?

出典:YouTube

まずそもそも光というのは電磁波の一種であり、紫外線や赤外線までを含めて光という場合が多いです。

つまり、紫外線を自在に操れる魔法とも言えるわけで、はっきりいって勇者や英雄たちが使うような派手やかなものではなく極悪な属性だと言っても過言ではありません。

また、太陽光などを鏡などで反射して一点に集めれば高熱になるように、熱性をもつ属性でもあります。それが光の速さで襲い掛かってくるとなればどんな化物も一瞬で殲滅することが可能でしょう。

光源として使う程度なら問題は無いのでしょうが、熟練の術者が遠慮なく使用すれば一人で世界を滅ぼせる程度には強力な属性の一つだといえます。

闇属性で使用可能な魔法とは?

出典:YouTube

次に闇ですが、闇(やみ)というのは光が一切無い状態のことを言います。

つまり光が少しでも入っていると(あん、以後は暗)という状態になるため、闇ではなくなります。このことから、光と闇が対立した属性になっています。

では、闇自体にはどんな能力があるのかというと、多くの文化や神話・宗教において闇と光の対立は死と再生の対象などと見られていることから「」を司る属性であるといえます。

このことから、光属性は治療系統の魔法も扱えると思われる。

創作物での有名所であるとすればネクロマンサーなどが上げられ、彼らは死霊使いとも呼ばれます。ゆえに闇の魔術に精通していると考えられ、闇属性はそちらの方面の能力が強い傾向にあると推測できます。

また、漫画ワンピースではマーシャル・D・ティーチがヤミヤミの実の能力者であり、闇に物体を引きずり込んだり引き寄せたりしていることから、光を飲み込むブラックホールを意識した能力を付与される場合も少なくありません

光と闇の優劣について

光と闇の属性使いが対立した場合、光を覆いつくし闇にすることが可能なら闇属性の術者が勝利し、僅かにでも闇を照らして暗の状態に持っていくことが出来れば光属性が勝利することになる。

どちらにせよ、通常の元素属性と比べれば強力極まりないのは言うまでもない。

「重力」と「時」の属性を十全に扱うには「空間」属性が必須?

重力というのは一部の場所を除き全ての物体に等しくかかっているものであり、時というのも全ての物体に等しく流れているものである。

故に、重力や時を操作する空間を指定できないのであれば、術者本人や対象物に使用するだけならともかく、世界中どころか宇宙そのものの重力や時を操らなければいけなくなるわけで、そんなものを魔法で行使しようと思えば間違いなく魔力不足で使用することは出来ないだろう。

だからこそ重力や時の属性を持っており、範囲を指定して扱える術者というのは例外なく空間属性も持っていると考えて良い。

もしも持っていないなら、重力や時といった属性の特性を十全に扱うことは出来ないので、それほど強力な術者になるということは考えづらいです。

では、それぞれの属性でどのようなことが可能であるのか?

重力属性で使用可能なこと

出典:漫画版封神演義(藤崎竜)

重力では、物体にかかる重力を操作したり、特定範囲の重力を変化させることが可能になります。また、術者自身に引力や斥力をかけることで物体を引き寄せたり遠ざけたりすることも可能でしょう。

自身を無重力あるいは反重力化の状態にして力に方向性をもたせれば空を飛ぶことも容易でしょうし、対象を宙に浮かせて身動きを取れなくすると言った使い方も可能でしょう。

漫画封神演義では、元始天尊が盤古旛という宝貝を使っておりそこでは重力1,000倍の空間を作り出すなどして作中でも上位の実力者として表現されている。

時属性で出来ること

次に時の属性ですが、これは様々なゲームでも登場しているのでわかりやすいかと思います。

ファイナルファンタジーでは対象を加速させる「ヘイスト」や減速させる「スロウ」が登場し、ロマンシングサガでも「オーヴァードライブ」といった時を止めて術者のみが行動できる空間を作り出すなどしています。

通常とは異なる時間軸で行動できるようになるため、圧倒的なポテンシャルを秘めた属性と言えますが、特性が特性だけに魔力消費量が他属性と比べた場合に膨大な傾向が高く、時を止めていられるのも数秒が限界という作品が多い。

空間属性の壊れっぷりについて

最後に空間属性ですが、これについてはチート以外の言葉が思い浮かばない程度に万能の属性です。

まず最初に思いつくのが、指定範囲の空間を分断すること。これにより分断された空間と空間の行き来ができなくなり、分断された場所より先に影響を与えることができなくなります。

また、分断した境界に物体が存在していれば問答無用で切断されることになるため、攻守の面で他の属性に追随を許さないほどの壊れっぷりを発揮します。

異世界転生物などで多く使用されているのは、アイテムボックスや収納袋といったものであり、対象内の空間を広げるといった使い方ですが、こんなもの付録でついているゴミのような能力でしか無いでしょう。

なぜなら、空間を操れるということは空間内の性質も操れる可能性があるということであり、空間属性だけで上記全ての属性の魔法を扱える可能性まであるからです。

同じ魔法を使っても威力や精度・効果が違うのはなぜ?

熟練度の違いや、魔法に込めることの出来る魔力の違い

漫画ダイの大冒険では、大魔王バーンが放ったメラという最下級の火属性魔法が最上級であるメラゾーマと錯覚されたり、メラゾーマであるはずの魔法が火の鳥を形取りカイザーフェニックスという魔法に名を変えています。

またファイナルファンタジー2では魔法にレベルが設けられており、他のシリーズでは習得した時点でほぼすべての状態異常を回復できるエスナもLv0では盲目Lv1では猛毒Lv2では呪いLv3では忘れLv4では蛙Lv5では石化Lv6では死亡とレベルを上げるごとに回復できる状態異常の種類が増えていきます。

同作では、攻撃系の魔法もレベルを上げることで威力が上昇しグラフィックなども変化していくことからも、熟練度や込める魔力の量で同様の魔法でも威力や精度・効果が変わるのは珍しいことではありません。

適性や資質の有無によっても変化する

ロマンシングサガやサガフロンティアでは、単独の術者による相反する術の仕様が認められていません(ブルーとルージュを除く)。

これは特定の属性同士に対立関係があり、どちらか一方の属性しか習得出来ないようになっているからです。また、資質を得ている属性は最上位の術まで習得することが可能ですが、資質を持っていない属性はある程度のランクの術までしか習得できません。

例としてあげると、時属性の最高位であるオーヴァードライブを扱えるのは、時属性の資質を持っている術者(時の君やブルーなど)しか扱うことが出来ず、他の属性に関しても資質を持っていなければ最高位の術を扱うことはできなくなっています。

このことから、適正はあっても資質がなければ上位の魔法は扱えず、結果として威力や精度が適正と資質を持っている人物よりも下がるということなども考えられます。

相反する属性の適正と資質を持ち極限まで極めた場合

大半の創作物において相反する属性の適正と資質を持ち、それを極限まで極めた人物というのはほとんど登場しません。

なぜなら、強力すぎて使い所に困るから。

ダイの大冒険ではポップとその師匠であるマトリフがメラ系の最上位魔法であるメラゾーマと、ヒャド系の最上位魔法であるマヒャドを組み合わせメドローアと言う魔法を使用しますが、これは消滅魔法というものに該当し魔法の対象範囲にあるものを完全に消滅させてしまいます。

また、サガフロンティアでは陽術と陰術の両方の資質を兼ね備えた者のみが使用できる命術があり、予め使用しておけば死亡(気絶)してもHP全回復で蘇るリヴァイヴァという強力な蘇生魔法を使用できるようになります。

これらのことから、創作物に相反する属性を極限まで極めた人物を登場させる場合、よほどの理由がない限りはオススメしません。

物語のバランスが崩してしまいますし、バランスを崩さない条件を付与したとしても、最終的にはあいつがなんとかしてくれる。的なポジションになって読者やプレイヤーのワクワクやドキドキを奪ってしまう結果になるからです。

もっとも、上手く使えばハラハラさせたりどうやってこの展開を乗り越えるのだろうと考えさせることも出来るとは思いますんので、使い方次第ですけれど。

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