『ウォーキング・デッド』は、ゾンビによる世界の終末を迎えた後の物語であり、荒廃したアメリカ合衆国で安住の地を求めてウォーカーの集団から逃れつつ旅をする少人数のグループを描く。ウォーカーとはあらゆる生き物をむさぼり食う動く死人で、人間は脳が無事なまま死亡するとほぼ確実にウォーカーになってしまう。ウォーカーの群れ、事故、そして生存者による略奪など、敵意に満ちた世界で日々直面する試練にもめげず、グループが人間性を保とうと奮闘するジレンマが主に描かれる。
第二話「生き残るための方法」
アトランタ郊外で生活している人々は、周囲にある山から食料を調達し生活していた。
デールが車の上で見張りをしており、ローリーはどこかへいったシェーンを探しに山の中へ。
ローリーが山の中を歩きながら物資調達していると、足音のようなものが聞こえ周囲を警戒する。
それはシェーンがローリーを驚かせるためにわざとやっていたもので、二人は山の中で元気に励む。
一方、戦車の中に閉じ込められたリックは無線の男と話をして現状確認とアドバイスをもらう。
武器は諦めるしか無いが、戦車の中から逃げられる可能性があることがわかり男が待っているという路地へとリックは向かう。
この時に戦車の中で死んでいた兵士から銃と手榴弾を拝借している。
男(グレン)に出会ったリックは、言われるがまま後をついていきウォーカーから一時的に逃げることに成功する。
グレンたちが隠れていた場所に逃げ込むと、リックは金髪の女(アンドレア)に銃を突きつけられて殺してやると脅される。
グレンやアンドレアたちがこの場所に居た理由は、食料を求めてやってきたというものだが、出入り口にはウォーカーの群れがいて脱出することは困難な状況。
そのうえ、リックが逃げてくる時に銃を撃ちまくったせいで余計にウォーカーが集まってきている。
Tドッグと呼ばれる黒人男性が無線を使うが、屋内では使えないのか屋上に出ようと提案。
その直後、屋上から銃声が聞こえてくる。
屋上ではメルルという白人男性がライフルを撃ってウォーカーを狙撃しており、皆が注意するが「銃を持つ人間には敬意を払え」と反論する。
そしてTドッグと口論になり、この中で誰がボスなのか決めようと銃で皆を脅しながら提案。
皆がメルルを仕方なしにボスと認めるとすると「オレがボスだな? 他に誰かいないか?」とメルルが発言。
それにリックは「いるとも」と言ってメルルを殴り倒し、手錠を使って拘束する。
その後、アトランタに生存者はいないことと、脱出できる可能性があるのはマンホールぐらいだということがわかる。
通りにマンホールは無いが、古い建物には下水道につながる道があることが多くリックたちのいる建物も下水道につながっている地下道があった。
地下道へはグレンが行くが、下水道にもウォーカーが居たため撤退。
何とか脱出できないかを検討している時に、ウォーカーが声や姿だけではなく「におい」にも反応することが判明する。
そこでリックはウォーカーの臓物を体中に塗れば、ウォーカーに紛れることが出来るのではないかと言ってウォーカーの臓物を身体に塗りたくる。
そして、グレンと二人ウォーカーのいる場所へ向かうと、ウォーカーが襲ってこないことがわかる。
リックとグレンはそのままウォーカーに紛れて車を探しに行くが、途中で雨が降り出し身体につけた臓物が流れ落ちてウォーカーに気づかれてしまう。
だがウォーカーの多い地点を抜けきっていたため、何とか脱出することに成功し車の入手に成功する。
二台の車を入手した二人は、グレンが警報音のなる車でウォーカーの囮になり、リックはシャッター付きの荷台があるトラックで建物の中に残っているメンバーを助けに向かう。
リックが到着する直前に建物の出入り口にあるガラスが割れウォーカーが流れ込んでくるが、皆は手錠でつながれたメルルを放置して逃げるための準備を始める。
そんな中、Tドッグだけはメルルを助けようとするが運悪く手錠の鍵を排水口に落としてしまいメルルを助けることができない状態に。
自分も死にたくないが、メルルも助けてやりたいTドッグは屋上への扉を鎖で封鎖しウォーカーが侵入できないようにして皆の元へと駆ける。
今にもウォーカーが迫ってきそうな中、リックがトラックでやってきて皆をのせて建物を脱出する。
主な初登場人物
グレン・リー
韓国系アメリカ人の青年で、物資調達が得意。
逃げ足が早くウォーカーから逃げ切ることが可能だと言う理由で、後々も危険にさらされることになる人物。
アンドレア・ハリソン
アトランタ郊外のキャンプにいるエミリー・ハリソンの姉。
自分勝手な行動が多いが、周囲を思いやる行動をとることも少なくない。
元弁護士であるらしいが、ウォーカーが生者を蹂躙する世界で弁護士としての手腕が発揮されることはない。
Tドッグ
本名はTheodore Douglas(セオドア・ダグラス)であり、ニックネームがTドッグ。
巨漢で強面だが誰に対しても優しく、敵対しているメルルでさえも助けようとした中身がイケメンなやつ。
メルル・ディクソン
差別主義者で反社会的な白人男性。
アトランタ郊外のキャンプにいるダリル・ディクソンの兄でもあり、戦闘能力は非常に高い。
シーズン1 第二話を見た感想
生存しているものがどうやって食料を調達したり、ウォーカーと接しているのかが判明する回。
シーズン後半になると危険度は 人間>>>ウォーカー になってしまうが、初期段階の数匹のウォーカーにすら怯えるシーンは何度見てもウォーカーの危険度を示す素晴らしい表現。
自分たちが生きていくために、仲間すら切り捨てる覚悟が必要なのだと理解させてくれる話でもある。
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