『ウォーキング・デッド』は、ゾンビによる世界の終末を迎えた後の物語であり、荒廃したアメリカ合衆国で安住の地を求めてウォーカーの集団から逃れつつ旅をする少人数のグループを描く。ウォーカーとはあらゆる生き物をむさぼり食う動く死人で、人間は脳が無事なまま死亡するとほぼ確実にウォーカーになってしまう。ウォーカーの群れ、事故、そして生存者による略奪など、敵意に満ちた世界で日々直面する試練にもめげず、グループが人間性を保とうと奮闘するジレンマが主に描かれる。
第三話「命を懸ける価値」
1人屋上に取り残されたメルルは、いつウォーカーがやってくるかわからない恐怖からか独り言を呟いており、軍の懲罰房に入っていたと呟いていることから、メルルが軍属経験のある人物だということが判明する。
必死で鎖を外そうと暴れるメルルだが、その音を聞きつけて屋上の扉にはウォーカーがやってくる。
だがTドッグが扉にチェーンを巻いたいてことによってウォーカーが侵入することはできず、メルルは神に祈り始めるがしばらくすると「神になんて頼らない。今までも自分の力でなんとかしてきた」と必死に逃げる努力をする。
トラックに乗って無事にアトランタを逃げ出したリックたちは、アトランタ郊外のキャンプへ向かって車を走らせる。
今までのストレスのせいかグレンは車を飛ばしながらハイテンションになっており、車の警報音を鳴らしたままリックたちと共にアトランタ郊外のキャンプへとたどり着く。
アトランタ郊外のキャンプではシェーンがカールにカエルのとり方を教えてやると会話をしているときに、見張りをしていたデールが警報音を鳴らしてやってくるグレンの車に気づく。
警報音でウォーカーがよってくる可能性があるため、音を止めろと言われるがグレンにはとめ方がわからない。
シェーンがボンネットを開けるよう指示をだし、配線を切断? して車の警報音を止める。
皆が郊外のキャンプへ戻ると、家族が戻ってきたことを喜ぶ人たちを見てローリーとカールの二人は自分たちの夫が死んでいるのでその輪には加わらず、少し距離をおいた場所で悲しんでいる。
戻ってきた皆にシェーンが「よく戻れたな」と言うと、グレンが「新入りのおかげだ」と言葉を返す。
ヘリコプター男と呼ばれたリックが現れた瞬間シェーンは驚いた表情を見せ、そんなリックを見たカールとローリーも驚きの様子を隠すこともなくリックの元へ駆け寄る。
リックたちが親子三人で抱きしめあっている中、ローリーは一瞬シェーンの方へを視線を向けるが、シェーンは困惑した様子。
場面が変わり、今までリックがどんな状態だったのかを暗闇の中で皆に話している。
覚めることのない悪夢の中へ放り込まれたようだと。
皆が会話をしている時にエドという男が「ウォーカーに見つからないように火は小さく」というルールを破って、大きな火を起こしているのをシェーンが咎め、エドの嫁であるキャロルと娘であるソフィアを気にかけつつ会話の輪へ戻る。
すると置き去りにしたメルルのことを、弟であるダリルにどうやって話すか? という会話が成され、皆が自業自得だというがデールは「それで納得するか?」と言う。
Tドッグがメルルがいる場所にはウォーカーが通れないようにしたから「メルルは生きたまま屋上でつながれている」という。
話が終わりそれぞれのテントに戻ると、リックはローリーに対し絶対に生きていると思ったといってアルバムが家からなくなっていることなどを話して愛し合う。
翌朝、リックが目覚めるとグレンの乗っていた車が解体されパーツや燃料をとられていた。
グレンは悲しそうにしているが、リックはまた盗めばいいといってグレンを励ます。
そしてローリーのもとへ向かい、置き去りにしたメルルのことが気になると告げる。
そこへ水を補給しにいっていたシェーンが戻ってくるが、子供の叫び声が聞こえ男性陣が声のした方へと走る。
そこにはシカを貪り食うウォーカーがおり、皆でボコボコに殴りつけるがウォーカーが死ぬことはない。
そこでデールがオノを使いウォーカーの首と胴体を切断する。
けれどまだ森の中からはカサカサと何かが動く音がし、皆が警戒しているとメルルの弟であるダリルがやってくる。
そして何マイルも追いかけたシカを横取りされたとウォーカーの身体を何度も蹴りつけ、荒々しい口調で「食われた部分を切り取って食べるか?」と尋ねるが、シェーンがそれでも危険だといって提案を否定する。
勿体無いがリスならあるとダリルはいい、頭だけになっているウォーカーを見て「何をやってるんだ」と呆れるようにクロスボウでウォーカーの頭を撃ち抜く。
そして「脳みそを潰せ、無知な奴らだ」とウォーカーに対してまともに戦えない皆を罵りながら兄であるメルルの名を叫ぶながらキャンプの方へと歩いていく。
そんなダリルにメルルのことで話があるとシェーンが切り出すと、ダリルは「死んだのか?」と訪ねてくる。
だが、生死の確認が取れていないため「わからないと」答えると「どういうことだ?」とダリルは声を荒らげる。
そんなダリルに「単刀直入に言おう」と言ってリックが歩み寄ると、リックを見たことが無いダリルはリックが誰なのかを尋ねる。
「リック・グライムズだ」とリックが言うと「話してもらおうか、リック・グライムズ」とダリルは真剣な表情を作る。
リックはメルルが危険だったから屋上で手錠をかけたことを話し、まだメルルがそこにいることを伝える。
それに対しダリルは「手錠をかけて屋上に置き去りにするなんて理解できねぇ!」とリックに襲いかかる。
それをリックとシェーンの二人がとめ、冷静になって話し合いたいと告げる。
リックがダリルに対しメルルを置き去りにした理由を説明し始めると、それを見ていたTドッグが「オレが悪い。排水溝に鍵を落とした」といって自分に非があるこという。
そんなTドッグにメルルは「言い訳になってねぇ」と言うが、Tドッグはさらに言葉を続け「メルルのいる場所にはウォーカーが入ってこれないようにしてあるから、メルルはきっと生きている」とダリルに教える。
その言葉を聞いたダリルは「場所を教えろ! 助けに行く」といい、その横からローリーが「夫も行く」と言葉を挟む。
ダリルを助けに行こうとするリックに、皆を見捨ててメルルを助けに行く気か? とシェーンが問う。
シェーンからすればメルルのために、やっとあえた妻と息子を置いてまで危険な場所へ戻る意味がわからず、メルルがいかに助ける価値のない人物であるかをリックに説明する。
だがリックは、メルルがどうであれ見殺しにはできない。囚われた獣のように死なせることはできないといって、同行メンバーにグレンを連れて行くことにする。
リック・ダリル・グレン・Tドッグの4人でメルルの救出に向かうことが決定するが、シェーンはそれでも納得できない様子。
またウォーカーが現れた場合、全員が揃っていなければキャンプを守ることができないとシェーンはいうが、それに対しリックは「ここに足りないものは武器だ」といって、自分が持っていた散弾銃6丁,ライフル2丁,大量の拳銃+弾700発程度を警察署から持ち出しアトランタで落としたことを告げる。
ローリーとカールは行かないでというが、リックはモーガンとデュエインに助けられたときのことを話し、それがなければキミにもカールにも会うことはできなかったという。
その二人もアトランタへ行くため、落としたカバンの中に入っているトランシーバーで警告する必要があるという。
それが命を助けてくれた恩人のためであるせいか、ローリーは何も言い返せなくなり、シェーンは忌々しげにリックを睨みつける。
デールからメルルを助けるための道具を借りる対価として、拳銃と車のラジエーターホースを要求され、リックはそれを承諾。
4人でメルルを助けに向かう。
そんなリックたちにシェーンは4人で4発と拳銃の弾を渡す。
(ウォーカーに取り囲まれたときの自殺用だと思われる)
リックたちがメルルの救出に向かったあと、女性陣は川で選択をしシェーンとカールはカエル取りと称した遊びに夢中になっている。
そんな光景を見た黒人女性(ジャッキー)は「どうして女ばかりが働くのか?」と尋ねるが、皆はそんなものだから仕方がないという。
そして洗濯機やナビ付きのベンツ、ドリップ式のコーヒーメーカー、パソコンやメール、バイブレーターが恋しいなどと話てガールズトークで盛り上がる。
そんな女性陣を見て、監視をしていたエドが「何がおかしい?」と苛立ちながらキャロルを連れて行こうとする。
その向こう側ではシェーンとローリーが言い争いをしており、今後カールに話しかけるな。家族に近づくなとローリーが言う。
リックが死んだと言ったのはシェーンだと言ってローリーはその場をあとにするが、その向こう岸ではキャロルを連れて行こうとしたエドを女性陣が止めていて、その時にキャロルが殴られる。
それを目撃したシェーンは憂さ晴らしをするかのようにエドをボコボコにして、次誰かに手をだしたらこれじゃすまないと、エドが瀕死の状態になるまで殴りつける。
メルルの元へ向かった4人は、武器かメルルのどちらを優先するべきか話した結果、位置的にメルルを優先すべきだとしてメルルのもとへ向かう。
そしてメルルを置き去りにした屋上へたどり着くと、そこには糸鋸と切り落とされた手首だけが残っていた。
主な初登場人物
ダリル・ディクソン
メルルの弟であり口は悪いが仲間を気遣う優しい一面のある人物。
元々はメルル役のオーディションを受けていたらしいが、彼のために原作には存在しないダリル・ディクソンという役が用意された。
米ランキングサイトのRanker.comで行われたウォーキング・デッドの人気投票で1位を獲得している。
キャロル・ペルティエ
夫であるエドからDVを受けている女性。
シーズン1では気弱な女性だが、シーズンを重ねるごとに強キャラ化していき、最終的にはグループの中でも最強クラスの単独戦闘能力を誇る超人。
周囲に溶け込むことが得意で、基本的になんでも出来る。
ソフィア・ペルティエ
エドとキャロルの子供であり、父親から虐待を受けている少女。
カールと同年代なのでよく遊んでおり、キャロル同様気弱な性格をしている。
シーズン1 第三話を見た感想
リック夫妻+親子の再会シーンですが、ローリーがシェーンといい感じになっているせいで少々ギクシャクした感じ。
特にローリーは自分のことは棚に上げてシェーンを攻めまくるので、見ていて気分の良いものではないです。
全体的にはキャンプでこれからどうするのか? をまとめる話ですが、最後のメルルのシーンだけは「マジか……」となります。
糸鋸で手首を切断……しかも自分でとか狂気の沙汰としか思えません(;´Д`)
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ウォーキング・デッド シーズン1のネタバレはこちら!
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