妊娠していることがわかると、お腹の中にいる赤ちゃんのためにしっかりと栄養をとらなければいけません。
ですが赤ちゃんやママである妊婦に影響のあるものは避けたいところですので、妊娠したことがわかってから摂取に気を付けたほうがいいものを紹介します。
妊婦の食事や飲み物について
『アルコール』は赤ちゃんにも影響を与えるのでNG
『妊娠したら禁煙しよう! タバコがお腹の中の赤ちゃんを殺すかも』の記事でも紹介しているように、アルコールは摂取することによる危険度が非常に高い飲み物です。
妊婦にだけ影響を及ぼすのであれば少量を嗜む程度なら問題ないのでしょうが、胎盤を通してお腹の中にいる赤ちゃんにもアルコールは届きます。
そのため赤ちゃんの成長や発育に影響を与える可能性があるので、妊娠したことがわかってからはアルコールの摂取は控えましょう。
POINT
アルコールは危険度だけで言えばタバコを超えていますので、禁煙たほうがいいなら禁酒も当然したほうがいいということになります。
マグロやキンメダイなどの赤身魚は『水銀』に注意!
日本人にとっては馴染み深い食材であるマグロなどの赤身魚には、胎児に影響を与えるレベルの水銀が含まれている可能性があります。
厚生労働省が公開している情報によると、
キダイ・マカジキ・ユメカサゴ・ミナミマグロ・ヨシキリザメ・イシイルカは、1回の食事に80g程度であれば週に2回摂取しても問題ないとされ、
キンメダイ・ツチクジラ・メカジキ・クロマグロ・メバチ・エッチュウバイガイ・マッコウクジラなどは、週に1回なら80g程度の量を摂取しても大丈夫だとされています。
青魚は基本的に大丈夫!
アジ・サバ・イワシ・サンマといった青魚に、ブリやカツオは基本的に食べても大丈夫と言われており、摂取量を注意をする必要がないとされています。
またマグロを原材料としているツナ缶も問題ないので、魚が好きで食べたいんだ! という妊婦の方は、赤身魚よりも青魚を摂取すればいいでしょう。
ただ毎日同じ魚ばかり食べていると栄養が偏るので、いくら好きだといっても毎日同じものは食べないように注意が必要です。
コーヒーや緑茶の飲み過ぎは『カフェイン』の過剰摂取に?
妊娠中はカフェインの摂取を控えたほうがいいと言われますが、どうしてカフェインが良くないのか?
それはアルコールと同様に他の栄養素に混じってカフェインが赤ちゃんへと送られてしまい、カフェインを上手に排出できない赤ちゃんの体にカフェインが蓄積されていくからです。
またタバコと同じくカフェインには血管を収縮させる作用がありますので、ママから赤ちゃんへ送られる血液の量が減少してしまい『発育障害』『発育遅延』『早産や死産』などのリスクが高まります。
喫煙と重なることで乳幼児突然死症候群のリスクが高まる可能性があるので、タバコとコーヒーで一服なんてことをやっていると、せっかく生まれてきた赤ちゃんが突然死するなんてこともありますので注意が必要です。
タバコと一緒にカフェインを摂取している方は、絶対にやめましょう!!
海藻類の使いすぎは『ヨウ素』を摂りすぎる原因に
日本人の食生活に無くてはならないものとして、海藻類で出汁をとった味噌汁や吸い物があります。
ですが海藻類にはヨウ素という栄養分が非常に多く含まれており、摂取しすぎると赤ちゃんの甲状腺機能が低下すると言われているので注意しなければなりません。
とくに昆布は、出汁だけではなく塩昆布としてサラダに含まれていたり、口寂しさを紛らわせるためのお菓子などにもなっているので、好んで食べている方は過剰摂取にならないよう気を付けましょう。
脂溶性『ビタミンA』の過剰摂取に注意
ビタミンAには脂溶性と水溶性のものがあり、水溶性のビタミンAと呼ばれるβカロテンは過剰摂取しても問題ありません。
それどころか、ビタミンAを不足させないためにも積極的に摂取したほうがいいとされています。
ですが脂溶性ビタミンであるレチノールを摂取しすぎると、赤ちゃんの先天性奇形リスクが高まると言われており、レバーやうなぎといったレチノールを多く含む食材は食べすぎないように注意が必要です。
生物は『食中毒』に気をつけて
刺し身や生ハム・生卵など、生食できるものであっても食中毒にかかる危険性があります。
完全に食中毒の心配がないようなものなら食べても問題ありませんが、妊娠中は免疫力が低下するのでいつも食べているから大丈夫だと思わず、できるなら火を通して食べるようにしましょう。
食中毒の種類によっては赤ちゃんに影響を与えますので、自分で予防ができない赤ちゃんのためにもママであるアナタが予防してあげてください。
まとめ
食の好みは人それぞれなので、妊娠中でも好きなものは食べたくなりますよね?
けれど自分の好きなものばかり食べていては、赤ちゃんが元気に育ってくれない可能性もありますので、栄養バランスだけではなく赤ちゃんへの影響も考えて献立を考えましょう。
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