生理がこずに妊娠検査薬を使うと陽性反応が……そこで産婦人科に行くと赤ちゃんができていた!
大きな喜びと共に、健康に育ってくれるか? 彼氏や夫は喜んでくれるのか? と不安も同時に抱えることだと思います。
ですが赤ちゃんが健康に育つためには、しっかりとした栄養を妊婦であるアナタが摂取しなくてはいけません。
偏った食生活や、ムリなダイエットをしているならすぐにやめて、しっかりと栄養のあるものを食べるように心がけましょう。
妊娠する1ヶ月前から妊娠初期に摂取しておきたい栄養素を載せていますので、足りないと思うものがあればサプリメントを購入することも考えてください。
妊娠前から初期妊娠時に摂取しておきたい栄養素
お腹に赤ちゃんができる1ヶ月ぐらい前から、妊娠初期である15週目までの間に通常よりも多く摂取しておきたい妊婦の栄養素がこちら。
必要な栄養素 | 妊娠初期 |
---|---|
エネルギー(kcal / 日) | +50 |
ビタミンB1(mg / 日) | +0.2 |
ビタミンB2(mg / 日) | +0.3 |
ビタミンB6(mg / 日) | +0.2 |
ビタミンB12(mg / 日) | +0.4 |
葉酸(μg / 日) | +240 |
ビタミンC | +10 |
マグネシウム(mg / 日) | +40 |
鉄(mg / 日) | +2.5 |
亜鉛(mg / 日) | +2 |
銅(mg / 日) | +0.1 |
ヨウ素(μg / 日) | +110 |
セレン(μg / 日) | +5 |
引用元:厚生労働省 |
これは厚生労働省が発表しているもので、個人的に摂取しておいたほうがいいものだとか、他のサイトを見て回り摂取したほうがいい栄養素を調べたものではありません。
赤ちゃんの発育を正しくおこなわせるのに必要不可欠なもので、妊婦なら誰しもが摂取しておきたい・摂取しなければいけない栄養素だと思ってください。
ですがこれらの栄養素を食事だけでカバーしようとすると、どうしても料理の手間が増えたり食費が上がったり、心身ともにいたわらなければいけない妊婦にとっては大きな障害になります。
なので理由もわからず『この栄養素を摂取したほうがいい』と言われても納得できないと思いますので、それぞれの栄養素がお腹にいる赤ちゃんにどんな影響を与えるのか、簡単に説明しましょう。
エネルギー(kcal)
ダイエットなどをおこなっている女性であれば、余分にカロリーを摂取しないといけないのか……と思うかもしれませんし、妊娠中に太りすぎるのは良くないと聞いた方もカロリーの摂取を控えることでしょう。
ですが妊娠中に必要な栄養を摂取するためには、今まで以上に食事の量を増やすなり改善する必要があり、正常な分娩をおこなうためには欠かせないものです。
お腹の中に赤ちゃんがいるのですから体重が増加するのは当然のことですし、自分だけではなく赤ちゃんのためにもしっかりと食事をしてエネルギーを摂取するようにしましょう!
ビタミンB群
ビタミンB1,B2,B6,B12はそれぞれに助け合いながら働く性質があり、ビタミンB1にはタンパク質の代謝を促進し、糖質をエネルギーに換える効果があります。
ビタミンB2には赤ちゃんの成長に欠かせない代謝の促進や、赤血球の形成に抗体を作る効果があり、発育の維持に必要な栄養素であるほか、不足していると赤ちゃんの発育障害の原因などにもなってしまいます。
ビタミンB6はタンパク質の合成を促し、赤ちゃんの皮膚や粘膜を丈夫に保つという役割があり、妊婦のつわりを軽減する効果もあると言われています。
ビタミンB12は不足すると悪性貧血を起こすと言われており、赤ちゃんへの影響としては発育障害や運動障害がでる可能性があります。
また妊婦にも目眩や倦怠感、食欲不振等さまざまな悪影響を与えますので、菜食主義(ベジタリアン)の方はサプリメントなどで補給するように心がけておきましょう。
葉酸
葉酸はビタミンB群と一緒に摂取することで、効果を高めることのできる栄養素です。
赤ちゃんの細胞分裂の手助けや赤血球の形成を促したりと役割はさまざまですが、葉酸が不足することで赤ちゃんの発育障害の可能性が高まるだけではなく、流産や死産の原因にも。
また妊婦側にも動脈硬化や妊娠高血圧になりやすくるといったデータがあり、厚生労働省でも食事以外での葉酸の摂取を推奨しています。
葉酸の含まれる食物をあまり食べないという方は、サプリメントによる補給が必須だといえるでしょう。
生まれてくる赤ちゃんの神経管閉鎖障害予防に効果があると言われているのは葉酸だけなので、しっかりと摂取しておきたい栄養素です。
関連記事: 妊娠・妊活中には葉酸を摂ろう! 驚きの効果と赤ちゃんへの影響
ビタミンC
ビタミンCは人間の体内で生成することができず、食事やサプリなどで補給する必要のある栄養素です。
ビタミンCには免疫力を高める効果があり、抵抗力の弱まっている妊婦にはありがたい栄養素だといえます。またストレスを和らげてくれる効果もあるので、妊娠によるイライラを軽減することもできます。
風邪をこじらせて高熱が続く……なんてことになれば、お腹の赤ちゃんにも影響を及ぼす可能性がありますし、ムリなく摂取できるのであれば摂取しておきたい栄養素だといえますね。
マグネシウム
マグネシウムそのものに赤ちゃんへの影響というのはありませんが、カルシウムと一緒に働くことで赤ちゃんの骨や歯といったものを強化してくれる効果があります。
なのでこれ単体で摂取するよりも、カルシウムと一緒に摂取するのが望ましいです。
鉄
妊娠中は貧血になることが多いと言われていますが、その理由の大半が鉄分不足によるものです。
鉄分は赤ちゃんの成長にも欠かせないもので、しっかりと鉄分が摂取できていないと早産などの危険性が高まるだけではなく、妊婦にも貧血による悪影響がでるので食事で足りないぶんはしっかりとサプリメントなどで補給しましょう!
亜鉛
亜鉛には赤ちゃんの細胞分裂を促進させ、赤血球の膜を作る効果があります。
鉄分と一緒に摂取することでより効果を発揮しますが、一般的な成人女性は推奨摂取量を摂取できていないので、ムリな食事改善をするぐらいならサプリメントで補給しましょう。
亜鉛が不足していると、赤ちゃんの発育不全や流産といったリスクも高まります。
銅
貧血なら鉄分、美容にはビタミンCなど、有名な栄養素というのはその役割がすぐに出てきます。
ですが銅が不足するとどうなるのか? そんなこと日常生活で考えたことのある人はほとんどいないでしょう。
にもかかわらず銅は赤ちゃんの発育に欠かせないものとなっており、ヘモグロビンの生成や活性酸素の除去・骨の形成と非常に多くの役割を担っています。
ヘモグロビンの生成は鉄分の役割では? と思う方もいるでしょうが、銅と鉄があってはじめてヘモグロビンが正常に働くことができるのです。
基本的に不足することはない栄養素だといえますが、貧血がひどい場合などは鉄分と一緒に銅が含まれたサプリメントを飲むと、貧血の改善につながります。
ヨウ素
ヨウ素が不足していると、流産や死産・先天性障害などの原因になります。
ですがヨウ素はさまざまな食品に含まれているため、基本的に摂取不足となることは考えづらいです。
極度な偏食の方はサプリメントなどで補給したほうがいいかもしれませんが、海藻や魚類に多く含まれているのでヨウ素不足よりも過剰摂取に気をつけましょう。
特に海産物が好きで毎日食べているような方は要注意で、昆布やひじき・海苔などを食べているとあっという間に一日の摂取上限を超えていしまいます。
ヨウ素を過剰摂取することで、甲状腺機能低下症を引き起こすことがあるので注意が必要です!
セレン
聞いたことのない栄養素だなーと思うかもしれませんが、タンパク質の生成や抗酸化・甲状腺ホルモン活性化などさまざまな役割をセレンはもっています。
セレンが不足することで、いくつかの障害を引き起こす可能性があると言われていますが、ヨウ素と同じく海産物に多く含まれているため基本的に不足することはありません。
過剰摂取することで妊婦の健康に害をもたらす事があるので、サプリメントなどでわざわざ補給する必要はないと言えます。
まとめ
この他にもタンパク質やカルシウムといった栄養素は必ず摂取しなければいけませんが、それらは妊娠時・非妊娠時とわず摂取しておきたいものなので省いています。
聞いたことがない栄養素もあったとは思いますが、健康な赤ちゃんを無事に産むため少しでもできることはやっておきましょう。
栄養が足りなくてツライ思いをするのは、赤ちゃんだけではないのです。
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